多面的HTP法 〜表の顔と裏の顔を比べてみる☆〜
多面的HTP法とは☆
上の2枚の絵のように、
まず、普通の白い画用紙に、家、木、人を
次に、もう一枚の画用紙を黒で縁取り、同じように家、木、人を描きます。
このとき、家、木、人をただ並べて描くのではなく、互いに関連しているように描くのがポイントです。
(家から出て遊びに行く、家に帰る、木のみをとるなど)
黒い枠は、内側に秘めた気持ちを保護し、表現を安全なものにするという役割があるそうです。
それだけに、黒い枠を付けた絵には、内に秘めた気持ちが露わになってしまう、そんな危うさも秘めているとのこと。
多面的HTP法の枠なしの絵には、対外的、社会的場面での自分が、
枠ありの絵には、内的な自分や、本音が出やすく、
2つの絵の描き方の違いを見ていくことで、その人の心に関する問題を分析していくことができるそうです^_^
今回も、私が描いた絵をもとに分析していきます♪
まず、枠なしから☆
女の子が外で遊ぶ絵なのですが、まるで写真のようにただ並べてあるだけのように見えてしまいます(^-^;
また、紙に対してモチーフが全体的に小さめで、どこか寂しい感じを受けます。
家は家族や家庭を表します。
家の安定感は家族の関係、壁の強度は自我の強さを表します。
枠組みがはっきりしていることから、自我をしっかり持っているのかもしれません。
ドアは口と対応しており、外界との直接的な交流が行われる部分を表しています。
赤いドアなので、情熱的だったり、感情や怒りを爆発させたりなど、パワフルでエネルギッシュな表現をする方だけれど、
ドアが閉まっていることから、表現することを控えているのかもしれません。
窓は、受動的な外界との接触の仕方を象徴します。
窓がたくさんあり、人と関わりたい気持ちが感じられますが、水色の窓でどこか寂しそうです。
窓が全て閉まっていてカーテンがかけられていることから、人に対して自分の気持ちを隠してしまったり、人との関わりを避けてしまう部分もあるかもしれません。
カーテンはピンクなので、優しくていい子の自分を演じることで本当の自分を隠してしまうのではと読み取れます。
屋根は頭にあたる部分で、その人の精神性や思考、時に空想を象徴します。
屋根は瓦の部分まで丁寧に描かれており、空想傾向があるかもしれません。
黄色と赤の屋根なので、子供っぽくてダイナミックな空想をしているかもしれません。また、感性が幼くて喧嘩っ早かったり、甘えん坊で依存的なところもあるかもしれません。
木は、本能や内的なエネルギーを表します。
樹冠が大きな木は、空想家な傾向を表します。
実がなる木は自信があることや、時に幼稚な依存性を表すこともあります。
葉は感性の豊かさを表します。
枝は細かく分かれており、平衡と調和をを重視していますが、決断力に欠ける面があるかもしれません。
根は本能的な部分で、しっかり大地に根を張っているので、自分を持っているタイプ。
屋根の描写からもあったように、芯はあるけどどこかふわふわした感じを醸し出しているのかも。
女の子は、ニコニコしながらもあまり動きが感じられません。ただ立ったまま動かず、待っているような感じにも見えます。
洋服はピンクで、優しくいい子の衣をかぶっているという感じでしょうか?
ピンクの襟は、言いたくて言えない怒りを喉元で止めているようにも感じられます。
靴や紙にはリボンが描かれています。
リボンなどの紐=絆、つながり
を表すので、人との繋がりを求めているのでしょう。
こうした分析から、
幼くパワフルな感性や感情を持っていながらも、人とのつながりを求めるあまり、感情を抑えていい子に振舞い、自分からは動かず、相手が寄ってくるのを待っている
といった、私自身の外側の顔が見えてくる気がします。
次に、枠ありの方です☆
家がかなり大きくなりました(笑)
枠なしとは違い、人が家の中にいるのが大きな特徴ですね。
木は、左側に描かれ、先程の木よりも丸みや曲線をおび、花をつけています。
家を大きく、また、窓やカーテンなど、色々な要素が描かれていることから、家への依存や執着が強く、自立心に欠ける事が伺えます。
さらに、壁面が一面のみの絵は引きこもりな人を表すので、相当家に閉じこもっていたいのでしょう(笑)
強い自我を表す強固な壁は、さらに厚みを増しています。
家族へ心の拠り所を求めるあまり、頑なに自分を閉ざしているところがあるかもしれません。
一方で、家族に依存的ながらも、自分の意思をしっかり持っていると捉えることもできるかも。
オレンジの屋根やドアは、「人と繋がりたい」「私を見て」と言っているかのようです。
ドアが閉じていて表出は控えていますが、人と繋がりたい、人に注目されたいという気持ちがあるようです。
2回の窓が開かれ、女の子が外を覗いています。
窓にはピンクのカーテンがあり、いい子の仮面で自分を隠してしまう傾向が伺えますが、
開いているということは、外側に心を開きたい気持ちを表しているのでしょう。
外に積極的に出ていくというよりは、自分の内側から外を見ている感じ。
自分が安定していられる場所に居て安心感を得ながら、無理なく外と繋がっていたい
という心境なのかもしれません。
外に見せる顔は、やはりピンクの服のいい子ちゃん。
上半身だけが描かれ、足が隠れた描かれ方は、グラウンディングされていない
家族へ依存するあまり自分がなくなっていたり、意思決定を委ねてしまっているところが伺えます。
赤いリボンと赤い花…
赤は怒りも表しますが、積極的に人と繋がりたい気持ちや、内側に秘めた情熱的な愛情も示しているかもしれません。
枠なしの絵で描かれた木は、縦長の、どちらかというと上昇志向で要求の高い男性的な木でした。
こちらは、より丸みを帯びて、女性的な雰囲気になっています。
幹が曲線的で細くなり、エネルギーが少なくちょっぴりひねくれているよう。
花は愛を表しますが、木に咲いた花は自己顕示欲や、外見への関心も表します。
左側に描かれているので、母親的、内面的、女性的。
自分の中の、繊細な女性性とか、
自分の弱い部分をもっと見せていきたいと思っているのかもしれません。
これらの分析から、
閉じこもりがちで依存的だけど、自分の内側を大事にしながら外とも繋がっていきたい
自分の繊細な部分や女性的な部分、弱い部分を表に出していきたい
という裏側の思いが見えてきました。
自分を抑えていい子に振る舞いがちなところや、外と繋がりたいという願望は、2枚とも共通していますね^_^
こちらの分析は、あくまで初心者が勉強のために考えたものなので…
もし専門の知識がある方がいらっしゃいましたら、ご意見、アドバイスいただけたら幸いです^^;
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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